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生きもの図鑑:サンゴ

短い枝状ミドリイシ【緑石】のなかま
刺胞動物門 花虫綱 六放サンゴ亜綱 イシサンゴ目 ミドリイシ科 ミドリイシ属の複数種


①くさむら型

ハイマツミドリイシ。たぶん。宮古島上野 潮間帯 2016/06/19。


ミメマツミドリイシ。宮古島長間 潮間帯 2009/05/09。

太さが5~8mmくらいしかない細い枝を、10~15cmくらいまで伸ばします。群体は壊れやすいので、強い波が来ないような場所に生息しますが、比較的リーフエッジに近い場所では、写真のように密生して「くさむら」のようになります。波が穏やかな環境では、あまり密生せず、まれに太さが1cm以上、長さも30cm以上になることもあります。

代表的な種には、ハイマツミドリイシ、オトメミドリイシ、コエダミドリイシなどがあります。


②半球型 & 細い枝を伸ばすタイプ

ホソエダミドリイシ。たぶん。宮古島東平安名崎 水深1.5m 2013/09/16。

中心から放射状に枝を伸ばして、全体として半球型、小さな花束のような形になります(これをコリンボース型または散房花型といいます)。枝の長さはおおむね5cm未満と短めですが、太さが3~8mmくらいなので、繊細な印象を受けます。波当たりの弱い礁池や礁斜面などに見られます。

代表的な種には、ハナガサミドリイシ、ムギノホミドリイシ、ホソエダミドリイシなどがあります。


③半球型 & 太い枝を伸ばすタイプ

オヤユビミドリイシ。宮古島狩俣 水深2m 2005/11/27。


偏平なコリンボース型になった複数種の群体。宮古島長間 礁縁 潮間帯 2011/04/17。

上記②と同じように、コリンボース型です。枝の長さはおおむね5cm未満ですが、枝の太さは1~2cmと太くなります。群体は頑丈で、強い波があたっても簡単には壊れません(踏んだら壊れますよ!)。特に波当たりが強い環境では枝はあまり伸びずに群体は偏平になります。頑丈な骨格を作る分、成長は遅めです。波当たりの強いリーフエッジや、時折干出するような潮間帯などに見られます。

代表的な種には、オヤユビミドリイシ、コユビミドリイシ、ツツユビミドリイシなどがあります。


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