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生きもの図鑑:サンゴ

アナサゴモドキ【穴珊瑚擬き】なかま
刺胞動物門 ヒドロ虫綱 ヒドロ目 アナサンゴモドキ科 アナサンゴモドキ属の全種

写真1:イタアナサンゴモドキ。宮古島狩俣 水深14m 2014/10/17。


写真2:カンボクアナサンゴモドキ。八重干瀬 水深6m 2014/10/26。


写真3:和名のないアナサンゴモドキの一種。ポリプを伸ばしているところ。
八重干瀬 水深3m 2016/03/20。

アナサゴモドキのなかまは、覚えておくべき危険生物です。強い毒をもっていて、刺されると、水泡ができて1~2週間も痛みとかゆみが残ることがあります。多くの場合は自然に治りますが、まれに皮膚移植が必要になった例もありますので要注意です(皮膚が厚く、触っても平気な人もいますが…)。

アナサゴモドキのなかまは、その他の造礁サンゴ(有藻性サンゴ)とは大きく異なり、ヒドロ虫綱というグループに属します。群体の形は、板状や塊状、被覆状、枝状(写真1~3)など変化に富みますが、一見するとその他の造礁サンゴにもありがちな形をしています。外見上の大きな違いは、そのほかの造礁サンゴではポリプやポリプが収まる穴(莢)が1mm程度かそれ以上で目視できるサイズなのに対して、アナサンゴモドキのなかまは、0.1mm前後しかなくフィールドでは肉眼で見ることは難しいです。ポリプが伸びていると表面にうっすらと産毛が生えているように見えます(写真3)。《参考:けがをしないために注意が必要な生きもの

アナサゴモドキのなかまは、触った時の痛みゆえファイヤーコーラルの別称があります。学名 Millepora をカタカナ読みしてミレポラサンゴと表記されることもあります。


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