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生きもの図鑑:サンゴ

枝状コモンサンゴ【小紋珊瑚】のなかま
刺胞動物門 花虫綱 六放サンゴ亜綱 イシサンゴ目 ミドリイシ科 コモンサンゴ属の複数種

枝状コモンサンゴ(たぶん和名のない種)宮古島吉野 潮間帯 2003/07/27。


トゲエダコモンサンゴ(たぶん)。宮古島上野博愛 水深4m 2014/01/21。


枝状コモンサンゴの表面の様子(たぶん和名のない種)。宮古島上野博愛 水深4m 2014/01/21。

同じ枝状のサンゴでも、ミドリイシの表面は規則的な凹凸があるのに対して、コモンサンゴはの凹凸はやや不規則でざらついた感じがします。表面をよく観察すると、ミドリイシのようにポリプが入る穴(莢;きょう)は突出せず、逆にくぼんでいるのが分かります。表面がざらついたように見えるのは、莢とは別の突起状の構造です。枝はあまり長く伸びず、だいたいは10~15cmくらいでしょうか。

波あたりがやや強い礁縁(リーフエッジ)近くの浅瀬にも生育します。折れた枝の一部が砂地や礫(れき)の上にころがっているのをよく見かけます。折れても、埋まったり削れてしまわなければ、ちゃんと生き続け成長します。群体の破片が周辺に散らばって増えることを破片分散と言います。コモンサンゴに限らず、多くのサンゴで見られる増殖方法の一つです(成功率がどれくらいかは不明ですが)。

枝状コモンサンゴとして代表的な種には、エダコモンサンゴ、トゲエダコモンサンゴなどがあります。和名の付いていない種もたくさんあります。


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