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生きもの図鑑:サンゴ

ハナヤサイサンゴ【花野菜珊瑚】のなかま
刺胞動物門 花虫綱 六放サンゴ亜綱 イシサンゴ目 ハヤナサイサンゴ科 ハナヤサイサンゴ属の複数種

写真1:ハナヤサイサンゴサンゴ。宮古島吉野 水深1m 2003/07/27。


写真2:イボハダハナヤサイサンゴ(たぶん)。宮古島上野 水深4m 2014/01/22。


写真3:ヘラジカハナヤサイサンゴ(たぶん)。来間島 水深5m 2007/10/13。

ハナヤサイサンゴのなかま形は、基本的に枝状であることと表面に大きなイボがたくさんあることが特徴です。

ハナヤサイサンゴ(写真1)やホソエダハナヤサイサンゴは、細かく枝分かれし、枝の太さとイボの大きさが同じくらい。見た目は開いたカリフラワーのような群体になります。生息範囲は広く、様々な場所でふつうに見られます。群体の形は、波当たりが強いと枝が密に混み合い、波当たりが弱いと枝のすき間が開く傾向があります。昼間でもよくポリプを開き、触手を伸ばしているため、一見すると輪郭がぼやけて見えることがあります。色彩は黄褐色から褐色、時々ピンク色もあります。枝の間にはサンゴガニのなかまがすんでいることが多いです。水中のロープや構造物にもよく生育します。

チリメンハナヤサイサンゴイボハダハナヤサイサンゴ(写真2)は、太くやや偏平で短い枝をつくります。表面には2mmくらいの小さなイボがたくさんついています。全体としては半球形になることが多いです。色は必ずしもピンク色だけではなく、オレンジや黄褐色も見られます。骨格はとてもかたく頑丈で、岩盤にもしっかりくっついているので、とても波あたりが強い場所で生育するのに適しています。枝の間にはサンゴガニがすんでいることが多いです。

ヘラジカハナヤサイサンゴ(写真3)、それから和名のついていない1種は、偏平な棍棒、またはヘラジカの角のような太く厚い板状の枝を長く伸ばします。波当たりの強い礁斜面に生息するので、浅瀬で見ることはまれです。


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