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生きもの図鑑:貝・イカ・タコなど

キイロダカラガイ【黄色宝貝】(宮古語 スビ)
軟体動物門 腹足綱 吸腔目 タカラガイ科

キイロダカラガイ。殻の縁には外套膜(がいとうまく)が見えている。
宮古島大浦 潮間帯 2017/03/12。


卵嚢(らんのう)の上に乗って保護している。下地島佐和田 潮間帯 2016/07/03。

キイロダカラガイは、キイロダカラとも言います。殻高2.5~3cmほどの小型巻貝で、他のタカラガイと同様に殻には強い光沢があります。貝殻は黄色が基本ですが、色の濃さには個体差があります。波あたりの弱い潮間帯でよく見られます。春先から初夏、中に数十個の卵が入った卵嚢(らんのう)という袋を岩や石のくぼみなどに卵を産みます。産んだ卵の上に乗って、他の捕食者から守る姿も見かけることがあります。

タカラガイのなかまは活動時に、殻腹面のスリット状の殻口から外套膜(がいとうまく)という体の一部で、殻の全体または一部を覆います。ハナビラダカラガイの場合、外套膜は白と灰色のまだら模様で、表面に小さな突起があります。外套膜を外に出すことで皮膚呼吸を助ける効果があるのでしょう。また外套膜は貝殻をつくる役割があることから、タカラガイのなかまは殻の背面まで常に真新しい殻です。付着物がなく光沢が美しいです。手触りもなめらか。


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