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生きもの図鑑:そのほかのいろんな生きもの

ホシズナ&タイヨウノスナ【星砂&太陽の砂】
有孔虫門 有孔虫綱 ロタリイダ目

〔左側〕ホシズナ 〔右側〕タイヨウノスナ。宮古島産 2003/02/27。


ホシズナやタイヨウノスナが付着している海藻の表面。宮古島長間 2009/05/24。
いろんな形のものがあり、もしかしたら種類が違うのかも知れない。下に写っているのは定規。


棘の先端から数本の偽足(ぎそく)を伸ばすホシズナ。宮古島産 2011/03/07。

表面にたくさんの孔(あな)が開いた石灰質の殻をもつ原生生物を有孔虫(ゆうこうちゅう)と言いますが、その中でも星のような形の殻をもつものがホシズナ、太陽のような形の殻をもつものがタイヨウノスナです。

殻の中には原形質というアメーバ状の体が入っています。棘の先端から偽足(ぎそく)を伸ばして岩や海藻の表面などに付着したり、餌となる有機物のかけらを集めたりしています。体内に共生する珪藻(けいそう)からも栄養をもらっているそうです。

ホシズナやタイヨウノスナなどの有孔虫は、サンゴ礁に広く分布し量も多いので、その死後に残された殻はサンゴ礁の砂となり、堆積・固結してサンゴ礁石灰岩になります。有孔虫の殻は炭酸カルシウムでできていますが、1年間に1㎡で10g~1kgもの炭酸カルシウムをつくりだすという研究例もあります。体は数mm以下と、とても小さいのですが、サンゴ礁の砂や石灰岩の形成には重要な役割を果たしているのです。


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