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生きもの図鑑:ヒトデ・ウニ・ナマコなど

ガンガゼ【岩隠子】
棘皮動物門 ウニ綱 ガンガゼ目 ガンガゼ科

ガンガゼ。大神島 浅瀬(撮影のために岩陰より移動させた)2018/07/14。

 
ガンガゼを裏返したところ。5枚の歯が見える。
宮古島上野 浅瀬(撮影のために岩陰より移動させた)2006/11/04。

危険生物としておなじみのガンガゼ。殻の直径は5~7cmぐらいですが、トゲ(大棘)がとても長く、トゲを含めた幅は20cmを越えます。トゲは鋭利で刺さりやすいくせに折れやすいので、これに刺されると皮膚の下にトゲが残り、病院で切開して取り出す羽目になりやっかいです。取り出す前に刺されたところをいじると、内部で粉々になってとれなくなることもあるとか。しかも、とても痛いらしいです。

石灰岩の表面に生えた藻類をかじって食べているようですが、藻類だけでなく石灰岩ごとかじってしまいます(人間だったら皿ごと食べてしまうようなもの?)。そのため、サンゴ礁石灰岩を浸食する効果をもっています。浸食=良くない、というイメージもありますが、ウニ類が削った石灰岩の穴や溝は海底地形を複雑にし、他の生物の住みかとして利用されます。


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