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生きもの図鑑:ヒトデ・ウニ・ナマコなど

ツマジロナガウニ【爪白長雲丹】
棘皮動物門 ウニ綱 コマロドンタ目 ナガウニ科

ツマジロナガウニ。宮古島上野 潮間帯 2005/10/16。

ナガウニはトゲが長いのではありません。トゲを除いた殻を上から見ると楕円形で「長い」のが名前の由来。トゲの色彩や生態が異なることから、数種類に分かれています。これによると、写真はツマジロナガウニです。

ナガウニに代表されるウニ類は、サンゴ礁のデストロイヤー(破壊者)です。でも別に悪い意味は全くないです。ウニ類の多くは海藻・海草などを主食にしますが、サンゴ礁の岩盤に生えた微細な海藻を、岩盤ごとかじり取ってしまいます。その結果、ウニ自体がすっぽり隠れられるほどの穴や溝が、サンゴや岩にあいてしまうのです。それらの穴や溝は他の生物にとっても新しいすみかになるので、サンゴ礁生態系上、重要な役割を果たしています。サンゴや貝などの死骸が積み重なってできるサンゴ礁を、ウニがかじって壊わす。海にも創造神と破壊神がいるのですねぇ(人的破壊は破壊魔というところでしょうか)。


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