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生きもの図鑑:ヒトデ・ウニ・ナマコなど

オオイカリナマコ【大錨海鼠】
棘皮動物門 ナマコ綱 無足目 イカリナマコ科

オオイカリナマコ。羽毛状の触手を広げて絶えず採餌する。宮古島狩俣 水深1m 2019/06/13。


体長3mほどのオオイカリナマコ。宮古島新城 水深3m 2007/05/31夜間。


オオイカリナマコの体表。矢印の先が体表の外に現れている骨片の一部。
池間島 水深2m 2012/08/16。


オオイカリナマコ。2019/06/02。

オオイカリナマコは、蛇のように長細い体で、大きな個体では長さ3mに達します。伸縮性に富み、身の危険を感じると体内の水分を排出して縮み、1/10以下になることもあります。皮膚は薄く柔らかいので、水上に出すと水分を排出するものの、体が縮むよりも伸びきってしまい、ちぎれてしまうことがあります。水上に出して観察する際には取扱注意です。オオイカリナマコは、イカリ(錨)の形をした骨片をもち、その一部が体表から飛び出しています。触ると、これが皮膚や衣類に引っかかり、粘着性があるように感じられます。触手は羽状で、これをしきりに動かして海底の砂などの堆積物を口に運び、それに含まれる有機物を餌としています。ナマコ類全般に共通することですが、海底に堆積する有機物を消化してくれるので、海底の掃除屋的役割を果たしていることになります。


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